
画像は名残りのホタルブクロ。まだ咲いていました。
立冬を過ぎ、暦の上では冬ですが房総ではまだその実感はありません。今日は日差しもあり風もなく、絶好の活動日よりでした。
事務局長から先月やり残した草刈りと除伐の指示がありました。会員が足を滑らせて怪我をして入院したことが報告され、里山に入る時は安全第一、単独行動を避けるようにと注意を促されました。慣れたフィールドだからこそ思わぬ事故に遭遇するものです。お互いに気をつけようと気が締まります。11月3日の岬町ふるさとまつりの報告の後、蕎麦クラブから「本日の昼食は新そばが出ます」と報告があり、一瞬、どよめきが起きました。
目の前に「新そば」というニンジンがぶら下がったせいか、会員ははりきって作業に従事しました。いつも思うのですが会員はそれぞれ自分がそこの場所の草を刈らねばと思う場所が決まっていて、それぞれ思い思いの場所に散っていきます。草を刈る場所は平らな場所だけでなく急な斜面もありますが、それをものともせずに草刈り機を肩に登っていきます。「女性は鎌で、男性は草刈り機」という区分けは親切のようでいて実は時代遅れの発想となっているようです。
通りかかったご婦人が「わたしも里山の会に石井さんから誘われたのよ」と亡くなられた前会長の思い出話をしてくれました。その前会長の口癖が「一度切ってしまうとボンドじゃくっつきませんから」で、草刈り機を振り回さず慎重に作業するようにという教えでした。
ところが調子に乗るとズンズン草を刈り、切ってしまった後で「あれ?ユリだったかな」などと思うものです。排水路のミゾソバの大群落も毎年刈られていますから今年はとうとう姿を見せません。ところがビオトープの周りでミゾソバが定着しだしていました。案外と自然はシブトイですから刈ったとしても苦にすることはないでしょう。それどころか誰も植えていないガマが1本生えていました。そうやって自然は人の手が加わって変化し、人が手を抜くとまた変化しと、この里山フィールドの中だけでも毎年さまざまに変化し続けています。
さて「わたし作る人、ぼく食べる人」のCMが大ヒンシュクを買ってからだいぶ月日がたちました。里山では「ぼく作る人」がたくさんいます。今日は蕎麦クラブの男女がソバ打ち、いつものKさんたちが天ぷらと具たくさんの芋煮トン汁。このソバは会員が種から育て、先日刈り取り・脱穀・乾燥・製粉した新そばです。30食作るのは大変だからワンコソバみたいのでいいよねというのが昨日までの予定でした。ところが会員からどっさりとハゼの差し入れがあり、急きょ天ぷらもとなり、マイタケの天ぷらはおいしいヨが追加され豪華な昼食となりました。一口食べてオイシーの連発で、これで300円は安すぎる!1500円だって売れるの声が飛び出しました。台所部隊が大活躍をしてくれたのです。いつも会の活動を見えないところで支えている裏方メンバーも蕎麦クラブの面々も満面の笑みでした。
里山はそれでも秋色が漂っていました。ニホンアカガエルもアマガエルも心なしかノロノロしていたように思えます。
草むらではオカメコウロギだけが鳴いていました。ツタやウルシが赤く染まりだし、足もとにはフユイチゴが透明で真っ赤なルビー色の実をつけていました。